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「おむすびが紡ぐ物語」

<なぜ、おむすび?>

2016年の秋、これまでの半生(であろう?)を振り返る期間を作り、約半年間をかけて、20年の振り返りノートを綴りました。20年分の出来事を見返した時、ごくごくあたりまえだけど、「これまでたくさんの人から、たくさんのコトやモノを頂いてきたのだな」という「感謝」がそこにありました。

そして、これからの人生は「自分の手を通して何かを手渡していける人でありたい」と心に決めました。その”何か”は、 まだわからないけれど、手渡すためのツールは、暮らしの真ん中にある「食べるもの」にしたい、と思ったのです。なぜなら、食べるものは、どんな人にもダイレクトに心に響いてくるものだから。

では、「何を?」というところで、随分と逡巡しました。
実は、不器用の代表みたいな私なのですが、どうしても、手のエネルギーを込めて作ったものを手渡したい。 「私の手で何が生み出せるのだろうか?」と、幾月かの時間、試行錯誤を繰り返していました。

そんな中、ふと思い出したのが、「おむすびが紡ぐ物語」

2007年、フランスのトゥールーズという町で、私がむすんだおむすびを両手で頬張るように食べてくれた玲雄さん。
数年後、(私の知らないところで)私の友人のさおりちゃんと出会った玲雄さんが、
「今まで食べた中でいちばん美味しかったもののひとつはフランスのある町で食べたおむすびだ」と物語り、
私はその話をさおりちゃんから聞いて、それはそれは驚き、大感動したのです。
自分のおむすびが何年も人の心に残っていることに。巡り合わせのご縁の不思議に。
そして、おむすびが持つ力に。

それを思い出した途端に、
「そうだ、わたしにはおむすびがある、おむすびをむすんで生きていきたい」と心に決めたのです。

そして、2017年、島根の世界遺産の町にある「メインディッシュがおむすび」という1日3組限定の宿で、
おむすびをむすぶ役割を頂戴することとなり、毎晩、おくどさんに薪をくべてごはんを炊き、心を込めておむすびをむすび続ける中で、
おむすびの持つ力を確信し、そして、自分が調っていく、自分の軸につながっていく感覚を知り、
自然と、「わたしの軸につながる時間と場所」を手渡していきたいと感じたのです。

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